<チャンネルガイド2022年2月号に
掲載した内容です>

2022年1月20日

物を大切にすることを伝えたい 「松阪おもちゃの病院」

月に1回、みえこどもの城で治療費無料の病院が開院している。その名も“おもちゃの病院”。名前の通り、患者は“おもちゃ”だ。

松阪おもちゃの病院は15年前、元中学校校長の竹林敏夫さんが同級生に呼びかけて出来たボランティアグループ。現在15人の“ドクター”が活躍していて、これまでに治療したおもちゃは5,000個を超える。
ドクターたちは特別な技術を持った人ばかりでなく、元学校の先生や会社員など、職業はさまざま。代表の千原利勝さんは、「最初は知り合いや津市のおもちゃの病院に相談しながら試行錯誤で直していった。たくさん直していくうちに出来るようになった。」と言う。
最近の悩みは部品が日本にないこと。そのためホームセンターを回って、代替品を手作りする事も少なくない。“患者”の容態はそれぞれ違うので、工夫しながら直していく。千原さんは「ボランティアだから長く続けて来れた。子供たちの『おじちゃん、ありがとう』という笑顔が何よりのやりがいです。」と話す。

松阪おもちゃの病院 おもちゃのドクター 千原利勝代表

入院する“患者”は、ぬいぐるみやプラレールなど。中には親子三代で使っているおもちゃもある。大切に使って、それでも壊れてしまったら治療して、また次の代で使う。延命治療のおかげで、そのおもちゃはより長く愛される。“ドクター”たちの共通点は「子供たちに物を大切にする心を持ってもらいたい」という思い。その思いは退院したおもちゃから子供たちにきっと伝わっている。

おもちゃの治療の様子。 その場ですぐに直せないおもちゃは“入院”となる。

◆松阪おもちゃの病院
場所/みえこどもの城(松阪市立野町1291)
開館日/毎月第2土曜日 ※2月は2月12日(土)
開館時間/午前10:00~午後2:00

場所/松阪ボランティアセンター(松阪市殿町1563)
開館日/偶数月第3土曜日 ※2月は2月19日(土)
開館時間/午前9:00~正午

【対象】幼児から小学生まで
個数制限/1家族1回、3点まで
修理代無料。部品交換が必要な場合のみ有料。

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