<チャンネルガイド2021年8月号に
掲載した内容です>

2021年7月20日

勢和図書館にて 絵本作家・二見正直さん原画展

「これが絵本?」そこは、さながら美術館のようで。額に入って並ぶ絵は、私たちの知る絵本とは表情が違った。
 多気町立勢和図書館で伊勢市在住の絵本作家、二見正直(ふたみまさなお)さんの原画展が開かれている。二見さんは1978年、福岡県生まれ。2003年『もっとおおきな たいほうを』で絵本作家デビュー。昨年、伊勢市小俣町のみやがわ書店で原画展を開いている。
 今回、勢和図書館では「絵本ができるまでの過程を知ってもらいたい」と、二見さんの原画展を企画した。会場には二見さんの代表作『もっとおおきな たいほうを』や、子供たちに大人気の『えんまの はいしゃ』など7作品、28点の絵が飾られている。

絵本と原画を比べることができる

 二見さんは「絵本で見るとわからないんですが、原画は切ったり貼ったりしています。原画では紙の質感や印刷される前の本当の色を見ることができるので、その違いを楽しんでもらいたいです。」と話す。
 勢和図書館は多気町朝柄の自然豊かな場所、ゆとりの丘にある。司書の林千智(はやしちさと)さんは「ここでは9万冊の本がいつも待っています。本一冊に対して、書いた人が少なくとも一人いるので、勢和図書館では9万人の人が待ってくれているんですよ。」と言う。勢和図書館のエントランスでは、ぐるりと三方で二見さんの原画が“待って”いてくれる。こんな形で絵本と出会えるのは、とても幸せなことかもしれない。

◆絵本作家「二見正直」さん原画展
 8/29(日)まで開催

◆多気町立勢和図書館
場  所:多気町朝柄2889番地
開館時間:午前10:00~午後6:00
休 館 日:7/30(金)と毎週火曜日

当社ウェブサイトでは、サイトの利便性向上のため、Cookie(クッキー)を使用しています。Cookieに関する内容や設定については、「Cookie(クッキー)ポリシー」をご覧ください。当社ウェブサイトをご利用いただくには、「同意する」をクリックしてください。

同意する