<チャンネルガイド2021年2月号に
掲載した内容です>

2021年1月20日

伝説数多の“汗かき地蔵”

 志摩市大王町波切に、汗かき地蔵と呼ばれる地蔵が祀られている。
 鎌倉時代、漁師の網に石がひっかかった。網から石を外して別の場所で漁をすると、また同じ石が引っかかってくる。そこで漁師がその石を持ち帰り祀ったのが汗かき地蔵の始まりと伝えられている。
 “汗かき”地蔵は、良いことが起きるときは白い汗、災いが起きるときは黒い汗をかくと言われている。それが、汗かき地蔵の名前の由来だ。ほかにも「難破しそうになった船を助けた」「江戸時代の鳥羽城主の娘を病から救った」「盗賊に盗まれそうになったとき、地蔵が急に重くなって担ぐことができなくなった」などの話がいくつも残されている。

 毎年初縁日の2月24日には、江戸時代から始まったとされる汗かき地蔵祭りが開かれている。商売繁盛、大漁満足、家内安全を祈って多くの人が訪れるが、今年は新型コロナウィルスの関係で、祭りは縮小して神事のみになるという。しかし、汗かき地蔵は縁日に限らず年中参ることができる。大王町を訪れた際には、汗かき地蔵の汗を確かめに行ってみてはどうだろうか。

◆汗かき地蔵
場所/堂の山薬師堂
   (志摩市大王町波切412霊汗地蔵)

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