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  3. 【vol.44】 職人が作る大台町の新土産

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<チャンネルガイド2019年12月号に掲載した内容です>

職人が作る大台町の新土産
更新日:2019年11月20日
 大台町観光協会案内所「奥伊勢テラス」に、10月から新しい土産が登場した。大台町産の木を使った「天然木ヒロタのつみきストラップ」だ。

 つみきストラップを作っているのは大台町に工房を構える「ウッドクラフト廣田」。大工歴60年の廣田利夫さんが約10年前に立ち上げ、オーダーメイドの家具を販売している。
 使っている天然木は、すべて大台町産。中には20~30年かけて自然乾燥させたものもある。廣田さんが家具作りに好むのはケヤキや桜、楠だ。杉や檜よりも硬くて色が良く、磨けば光沢が出るので家具に向いているという。ただこれらの木は“狂いやすい”そうだ。同じ形に切っても、同じ形にはならない。裁断したあとバランスが崩れて、それぞれ木が動く。この木の癖を見極めてしっかり乾燥させないと、お客さんのもとに行ってから形が歪むことになりかねない。廣田さんの長年の経験がここで生きる。
 廣田さんのデザインは一般的なそれとは少し違う。使いやすさを重視し、椅子に腰掛けたときに背中とお尻に添うデザイン。座ると気持ちよく、「楽やな~」と思わず言ってしまうような椅子だ。そんな家具を求めて、廣田さんの工房には近隣市町だけでなく、県外からもお客さんが訪れる。
 廣田さんの人気商品の中に天然木の「つみき」がある。「子供が口に入れるかもしれないものに、塗料は一切使いたくない。木の持つ本来の色がとても綺麗なので、色をつけなくても綺麗なつみきになるんですよ」と廣田さんは話す。
 つみきも家具に使っているのと同じ桜や楠など、7~8種類の木を使っている。四角、三角……いろんな形がある。組み合わせによって色や木目の柄が違う。その美しさに、大人のファンも多いそうだ。特に廣田さんのおすすめは高野槙のつみき。里山では自生せず、大台山渓で育った木で、「香りがしっかりと出るので香りも楽しんでもらいたい。」と話す。
 今回、奥伊勢テラスで廣田さんの商品を販売していた縁から、大台町観光協会が声をかけ、コラボ商品を作ることになった。椅子であれば座りやすい形がおのずと美しいデザインとなっていた。しかし、ストラップは家具作りとは違い、かわいさが重視される。そこで大台町観光協会の職員はつみきをストラップにしたらかわいいのでは、と廣田さんに提案した。廣田さんはそのアイディアを採用して試作を重ね、約1年。かわいらしい“つみきのストラップ”が完成した。
 廣田さんは「100%大台町の木を使って作っています。いろんな年代の方に手に取ってもらいたい。」と話す。小さな作品だが、込める思いは家具作りと同じ。半世紀以上木と向き合ってきた職人が丁寧に作り上げた大台町の新たな土産。ふわりと香る天然木の良い香りも土産になりそうだ。
天然木ヒロタのつみきストラップ(税込480円~)
奥伊勢テラスで販売中

■奥伊勢テラス
 三重県多気郡大台町佐原663-1
 (道の駅奥伊勢おおだい隣)
平日  9:00~16:00  
土日祝 9:00~17:00

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