<チャンネルガイド2021年7月号に
掲載した内容です>

2021年6月21日

地元有志の思いで咲く「ハマボウ」

 松阪市曽原町の碧川(あおかわ)沿いにハイビスカスに似た黄色い花が続く。アオイ科フヨウ属の「ハマボウ」の花だ。碧川に群生しているハマボウは、江戸時代、海からの目印として植えられたのが始まりと伝えられている。現在は、群生地の対岸に地元有志の手で植えられた60本が加わり、ハマボウの花の名所として人気を集めている。

 ハマボウの管理をしているのは、地元の有志15人からなる「碧川の自然・環境を守る会」だ。毎年見頃の時期には船に乗って川からハマボウを見るイベントや写真撮影会を企画している。ハマボウの魅力をたくさんの人に知ってもらいたいという思いからだ。会長の朝倉隆博さんは「会員で草刈りや剪定をしています。特に草刈りは頻繁に行わないとすぐ伸びてきてしまうので大変です。それでもハマボウを守っていきたいので。」と話す。朝倉会長にその思いの理由を聞くと、「花が綺麗だから」と実にシンプルな答えが返ってきた。たとえ手入れが大変でも、ハマボウの花の美しさを前にすると苦にならないようだ。
 碧川には駐車場はないが、200mほどの距離にあるハートフルみくもの駐車場を使用できる。見頃は7月上旬から7月いっぱいまで。地元有志が惚れ込むハマボウの美しさをぜひ体感して欲しい。

◆ハマボウ群生地
開花期/7月上旬~7月下旬
場 所/松阪市曽原町(ハートフルみくも付近)

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